マカロン
なんて返事していいのか、うれしいとかそんなのは全然わからなくて、とにかく、もうわけがわかんなくて、
気がついたら、私はコウタの胸をぐっと押してた。

「ちょっと、ちょっと待って・・・」

コウタのことが大好きなのに、なぜか、私はコウタをおしのけたみたいになってた。

「ごめん・・」

コウタは小さい声でそう言って、ぱっと私から離れた。

「コウタ、わた・・」

教室の灯りがついた。

コウタはそのまま私の前にたってすたすたと歩いていった。

そのまま、二人とも何も話さないで、教室の外に出た・・・
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