マカロン
実はね、ママが見つかったの。」
ふてくされたような顔をしてシートに深く座ってたショウが、勢いよく身を起こした。
「どこにいたの?向こうから連絡があったの?」
「N市に今いるって。」
「N市って?」
「・・・あの相手の人の実家がある市らしいよ・・」
フミちゃんがものすごくいいにくそうに言った。
・・・・やっぱり、野崎さんと一緒にいるんだ・・
ショウと目があった、そのとききっと私たち同じことを考えて、同じ顔をしていたと思う。
< 84 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop