青いリスト
一体、悪とは何か?
悪とはあなたを悪用するものである。
さらに奥の方まで突き進んでいくと、悪用されているという事実が把握出来ない[ヒナ]が居る。
悪は[ヒナ]というのを充分過ぎる程知っている。
悪はこう言う。
[利用される人間になれ、利用されなければ会社にとって必要ないという事だからね]
ヒナはどうすれば利用されるかを考える。
だが分からない。分からない原因は、優秀な仕事をする人達の大半がヒナのような扱いを受けている現実があるからだ。
ヒナは悪を観察してみる。そうする事でしか答えが見出だせないからだ。
見渡してみると、明らかに周りの人達より仕事が劣る人間が、金魚のフンのように悪の周りに群がっている。
ヒナは首を傾ける。社会で最初の矛盾点にぶつかる。
ここで道がはっきりと二つに分かれる。
群れの中に入るか、入らないか…
私は入らない方をずっと選んできた。
理由はイジメられた傷が答えてくれた。
悪に群がる人達を見ると、イジメをする側の集団に見えてくる。
群れは何かにつけ理由を作り弱者をイジメている。
仕事の能力がある弱者には責任転嫁をする事で、群れの存続と防衛を計っている。
イジメられる側はここでもたった一人である。
しばらくすると社会から追放されている。
群れなかった為に…
仕事が優秀過ぎた為に…
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