先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 羚音が叫ぶと男たちは、押し倒した。

 そして…一人は、ケータイの通話ボタンを押す。


「【羚音、何処に居る。切るなよ!】」


 繋がった電話の向こうから少年の声がした。


「(…棗……)」


「【羚音、聞け!電話切るなよ。】」


 棗は、叫ぶ。


「切らねーでやるけど、お前彼氏?」


 男は、聞いた。


「【お前……誰だ?】」


「俺? 内緒。」


「【羚音は、どうした?】」


 棗は、伺う。


「此処にいるよ。マジ、イイ身体だな。俺たち恨むなよ。」


  
< 114 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop