先生…ごめん、愛してる。【完】
「あら、早かったわね。」
「【じゃあ、明日ビデオ私ますから。】」
男は、電話を切った。
「ごめんね、城。」
「いいけど。イイ事あった?」
「えっ?」
「嬉しそうだから。」
「何でもない。
(もう、大丈夫よ。 あなたは、私が守るから。)」
綾は、城を見つめる。
「羚音ちゃん…ビデオをばらまかれたくなかったら香取 城から離れることだな。」
「楽しかったよ。」
男たちは、去って行く。
「先生……。」
羚音は、泪を流して気を失うように眠りに堕ちた。
あなたの腕に帰れたら…。