先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「お客様、困ります。」


「羚音さんに用があります。私は、担任です。」


 城は、葉守見家に乗り込んでいた。


「今は、お休み中です。」


「少しでいいんです。逢わせて下さい。」


 城は、押し通す。


「帰ってください。」


 メイドは、城を止める。


「どうした?」


「棗さま…こちらの方が羚音さまに面会を…と言われまして。」


「香取先生…どうしましたか?」


 棗は、メイドを下がらせた。


「羚音さんに逢いたいんだ…。」


「羚音は、今伏せっていますから…」


  
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