先生…ごめん、愛してる。【完】
「中にビデオテープが入ってた。」
「知りません。私は、送ってません。」
「わざわざ俺の婚約者に送り付けるなんて、金か? 金が欲しいのか?」
城は、話しを聞かずに避難を続ける。
「先生…私は、何も知りません。ビデオテープの私がどんなふうに映ってたかは…わかりませんが仕掛けて来たのは、あなたの婚約者です。」
「羚音…俺との事を訴えたいなら好きにすればいい。 うちと戦う気ならな。」
羚音は、ため息をつく。
「先生…そんなつもりは、ありません。 もしも私がそんな事をするなら…こんなに悠長には、やりません。」