先生…ごめん、愛してる。【完】
  


「棗、ちょっといいか?」


 昼休み呼ばれた棗は、空き教室に入る。


「羚音…どうしてる?」


「心臓疾患があるので療養中です。」


 棗は、冷たく返す。城は、負けないように気合いを入れる。


「見舞いに行ってもいいか?」


「やめてください。羚音は、先生に逢った直後に倒れたんです。 説明しなくても原因が解りますよね?」


 棗の冷たい返しにさすがに城も突っ込めなくなった。


「とにかく羚音は、しばらく休みますから。」


 棗は、教室を出る。


  
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