先生…ごめん、愛してる。【完】
「棗…」
「ゆっくりでいい。聖とお前を離す為にも必要な事なんだ。」
優しい棗の言葉に泪が流れた。
「羚音。」
「…先生と私は……ね。少しだけ付き合ってた。」
「!!」
予想してなかった訳ではないが驚いた。
「…付き合ってたって……言えるのかな? 先生は、償ってくれてただけかな。」
羚音は、儚く微笑んだ。
羚音は、二人の出逢いを話した。城は、静かに聞いてくれていた。
「じゃあ…聖に脅されたのか?」
「…先生と初めての時にICレコーダーに録られてたの。」