先生…ごめん、愛してる。【完】
棗に腕を引かれて立ち上がった。 羚音は、抱き着く。
「聖、葉守見家を甘く見るな。お前を追放してやる。待ってろよ。」
棗は、言って羚音を連れ生徒会室を出て行った。
「羚音…大丈夫か?」
棗は、抱きしめながら聞く。羚音は、頷いて抱き返す。
「アイツは、終わりだ。ビデオテープも回収して見せる。大丈夫…大丈夫だからな。」
羚音は、頷いた。
「一ノ瀬 綾さん。ビデオテープを出して下さい。」
「誰?」
「葉守見家筆頭秘書です。今なら訴訟は、起こしませんが…」