先生…ごめん、愛してる。【完】
羚音は、カギを受け取って出かけて行く。
羚音は、自分が“何故愛されなかった”のかを知りに向かう。
更なる事実が待つとも知らず。
「ふぅ…」
羚音は、ドア前で深呼吸をして中に入る。
部屋の中は、出て行った時のままだった。
息が詰まる程の圧迫感が残っていた。
「…ふぅ。」
羚音は、窓を開けて空気を入れ換えた。 カーテンが揺れる。
「初めて入る。」
羚音は、言って母親の部屋に入った。 ゆっくり足を踏み入れる。
「…日記……日記を見つけなきゃ。」