先生…ごめん、愛してる。【完】
羚音は、母親の部屋を探し始める。
「日記…日記……」
羚音は、あらゆる所を探した。綺麗に整頓されている部屋は、意外に探しにくいものだった。
「何だろう?」
B5サイズのカギ付きの箱を見つけた。
「あった…」
羚音は、箱の中に入っているノートを手に取る。
沢山のノート。羚音の知らない優しい母親の記憶。
「…○月×△日
助けてください。」
『助けてください。 どうしたらいいの?』
美菜(ミナ)は、日記に書いた。泪が溢れ染みになる。