先生…ごめん、愛してる。【完】
  

『…羚音……すずの音って意味でつけた。静かに優しくなって欲しい。 でも……許して愛せないこと…』


『真希をこんなにして…どうしよう…。 私と羚音に手を挙げて泣いて謝ってくれる。 羚音……許してあげてね。お父さん本当は、すごくいい人よ。』


『羚音…泣かないで。』


『ご飯…また……あげなかった。 羚音…ごめん。 弱いお母さんとお父さんを許して。』


『…羚音……今日何してたっけ?』


 美菜の日記が途絶える。


 そして…最後のページ。


  
< 157 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop