先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第23羽‡ ツバサをなくした天使
キライになれない
忘れることもきっとないわ
だけど…あなたの未来に
私が邪魔だと
知ってしまったの
「羚音、そろそろ昼だぞ。起きて食事しなさい。」
真矢は、ドア越しに声をかける。
しかし…全く反応が無い。
「入るぞ。」
真矢は、ドアを開けて絶句した。
その部屋には、誰も居なかった。
「あなた、ちょっと止まって。」
「どうした?また…捨て猫か?」
夫は、妻言われた通りに車を止めた。
「雨降ってるから気をつけろよ。」