先生…ごめん、愛してる。【完】
城は、自分の愚かさに脱力した。
「ショックだった?」
「俺は、“何を”やってたんだ?」
城は、言って頭を抱える。
「いいから、ビデオテープ持って出て行って! こっちも葉守見家筆頭秘書にビデオテープ渡せって脅されてるのよ。」
「それは、お前が犯罪を犯したからだろう? いくらなんでもやり過ぎだろう?」
城は、罪の意識がまるでない綾に言い聞かせる。
「あなたが悪いのよ。私にちゃんと話しもしないで“生徒”と付き合うから。」
綾は、にっこり笑って城をマンションから追い出した。