先生…ごめん、愛してる。【完】
『二度と婚約者と私に近寄るな!』
思い出すのは、羚音に浴びせた言葉と…羚音が話した言葉……。
「羚音……何処に居る?」
城は、言ってマンションのドアに背中をもたれて座り込んだ。
「羚音? あれ、また…居ない!」
棗は、病院前の海辺へ向かう。
今ならわがままを
言わずに別れてあげる
その方があなたの
未来にいいなら
そっと 教えて
カラダを合わせても
心はつながらない
哀しくて、淋しい 今の
カンケイに終わりを
告げましょう