先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第最終羽‡ 愛を赦して
この愛を許して下さい。
「棗…嘘だろう。」
走ってやって来た城に聞かれ静かに頷いた。
「先生…中へどうぞ。」
言われて城は、中へ入った。
ベッドには、綺麗にしてもらった羚音が眠っていた。 安らかに微笑んで。
「羚音……」
城は、キスをする。
棗は、病室を出て屋上へ向かった。
― 棗へ。
いつも優しい棗…あり
がとう。
先生が好きだった事…
隠して私を大切にしてく
れた事…ありがとう。嬉
しかった。
どうしたら…良かった?