先生…ごめん、愛してる。【完】
「葉守見、ちょっといいか。」
「はい。」
羚音は、城に呼ばれて人通りの無い空き教室に入った。
「葉守見…昨日は、すまなかった。」
「やだ。気にしてたんですか?」
真剣な城に反して羚音は、お気楽だった。
「えっ!気にするだろう。」
「良くわかんない。先生は、木田さんについで上図ね。」
羚音は、にっこり笑って返す。
「…あの……葉守見…怒ってないのか?」
「怒ってません。気にしてないって言いましたよね。」
羚音の笑顔に城は、泪を零した。