先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第8羽‡ 忍び寄る魔の手
何も知らなかった…
狂気の愛さえも……
「みーおちゃん。」
怪しい声が羚音を呼び止める。
「……。」
「やぁ、初めまして葉守見 羚音ちゃん。」
目の前には、女生徒にいつも囲まれている生徒会長が立っていた。
「初めまして。」
羚音が立って居たのは、たまたま生徒会室だった。
「棗のイトコなんだって?」
「はぁ…。
(何、この人。)」
羚音は、一応笑顔を返す。
「ちょっと、話さない?」
生徒会長・日下部(くさかべ ひじり)聖は、羚音を誘う。