先生…ごめん、愛してる。【完】
羚音は、気を失うように眠りに堕ちる。
『【いいか、羚音。
お前は、外部生だ。
気をつけろ。敵は、何
処にでもいる。】』
羚音は、棗の言葉を思い出した。色々な敵が居る。
棗は、あの家で生まれ育った為逆恨みしてきた人間に攻撃された事が多々あったらしく…助言に至ったらしい。
「木田、葉守見を見なかったか?」
「どうかしたんですか?」
「いや…夕食当番なのに打ち合わせに来ないんだよ。」
城は、ため息混じりに言う。
「さっき外に行くの見ました。」