先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第10羽‡ 不安定な誓い
今も後悔してない。
口を閉ざしたこと…
「先生…怖い顔。」
「羚音…目が覚めたか?」
城は、羚音に微笑んだ。
羚音は、頷いた。
「…犯人の顔……見たか?」
「いいえ。」
「…そうか。
(本当は、知ってるだろう……?)」
城は、羚音を見つめる。
「抱いて…先生……」
手を伸ばして甘えてくる。城は、逆らえなかった。
「先生…スキ。」
城は、そう囁く唇を塞ぐ。
「んぅ、んっ……」
「羚音…」
曇った表情で自分に愛撫する城を見て羚音は、哀しかった。