先生…ごめん、愛してる。【完】
城は、羚音を寝かせた。
「先生…誓って。“私だけ”って……」
羚音は、わがままを言う。
「誓うよ。助けてやれない事多いかもしれないけど…俺には、羚音だけ……」
羚音は、微笑んでまぶたを閉じた。
「羚音…傍に居るよ。」
城は、羚音の手を優しく握った。
「(先生…ごめん、愛してる。…ごめんね。)」
羚音は、背中を向けて泪を流した。
「すみません。葉守見 羚音は、何号室ですか?」
「葉守見さんは、突き当たりの個室です。」
言われて母・椎は、急ぐ。