先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第11羽‡ 犯人探し
『愛されてる』…と、
感じた瞬間だった。
私は、ようやく知った。
「羚音、まだ…寝てなくちゃだめよ!」
椎は、テラスで風に当たる羚音を注意した。
「お母さん…もう、大丈夫よ。それに…犯人探しなんてやめて。」
「何言ってるの。やめないわ。羚音にあんな事をした犯人を許さないわ。」
椎は、一歩も引かず言う。羚音は、苦笑した。
母の想いは、嬉しいが…。きっとやったあの子たちは、驚いてるはず。
「お母さん…いいの。」
羚音は、母親に微笑んだ。