先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第2羽‡ 独りぼっちのイエ
扉を開けるとき…最高潮の緊張が押し寄せる。
機嫌は、いいか…
殴られないか…
それをいつもいつも扉の前で考え緊張する。
カチャ
怖いくらいの静けさだった。
「ただいま…」
「んっ、ぅんっ、…さけ……お酒………」
リビングからアルコールの臭いが漂ってくる。
「……お母さん…ただいま……。」
とりあえず声をかけて中に入る。
「…お酒……お酒…」
「ただいま…」
「お酒…お酒……」
母親は、言って羚音の横を通り過ぎる。