先生…ごめん、愛してる。【完】
「…封筒……おいておくから…」
羚音は、封筒をテーブルにおいて部屋に戻る。
「おぅ、帰ってたのか?」
羚音は、階段で父親に鉢合わせ一礼をした。
「まて、待て、待て。」
腕を掴まれてリビングに戻された。
「……」
怖くて黙った。
「金は?」
「…テーブルに……置きました。」
「どれどれ。」
父親は、テーブルの封筒を取って中身を確認する。
「これだけか?」
「…はい。」
「…なんでこれだけなんだ?」
父親がいらつくのが解った。