先生…ごめん、愛してる。【完】
「もちろん、満足よ。あなたは、立派な教師…になるわ。私は、そんなあなたを支えたいの。」
綾は、にっこり笑った。
「綾…悪いけど俺は、無理だ。お前との未来は、ない。」
「城…いやよ。別れない。絶対に!」
綾は、言って席を立ってしまった。
「綾っ!!」
城は、名前を呼んだが追いかけなかった。
羚音と距離を置いて1週間が過ぎていた。
城は、綾の相手をしていても羚音を想う。しかし…どうしても『愛』と答えられない。
「もしもし、城の相手を探して。」