ブルー・フィールド

試験勉強会

 
 昨夜は打ち上げと称して瀬戸先輩の家で宴会……。

 こんな高校生で大丈夫なのか?

 明け方に一旦帰宅してから、制服に着替えて学校へ。


 教室に入ると、二日酔いなのか、くたばっている村山の姿が目に入る。

「どうした?」

「あ、浅野君。元気そうだね?」

「ああ、特に筋肉痛もないし、至って平日となんら変わりない」

「なんか日本語おかしいのが変わってると思うけど」

 うるさい! 理系だから仕方ないんだよ。

 そんな会話をしていると

『キーンコーンカーンキコーン』

 何か最後がおかしい予鈴の鐘が鳴り響いた。


 SHRから始まる一連の授業の記憶はどこかへいったらしく、昼食の時間になる。

「浅野君、またよく寝てたけど、期末試験、大丈夫?」

 ここ最近は俺と村山、寺尾、あーちゃんの4人で昼食を一緒にすることが多い。

「ん? いや、欲望に忠実な方が長生きできるって、じいちゃんの遺言だしな」

「ホントに?」

 あーちゃんが疑っているようだが、まあ疑われても仕方ない。咄嗟に思いついた適当ないい訳だし。

「で? その欲望に忠実な浅野君は、由美とどこへ行きたいのかな?」

 あーちゃん! いきなり何!? 脈略無さ過ぎでしょ!!

「え? 何のこと?」

 話についていけない村山が自己主張してきた、珍しい。

「あのね……」

「あーちゃん! 時と場所と相手を考えましょう」

と止めても無駄なのは、短い付き合いだがよく分かる。

「浅野君ね、由美をデートに誘ったんだよ。ね?」

 あーちゃんはそう言って寺尾に顔を向けるが……寺尾が呆けている。

「頭いた〜い」

 ……二日酔いがまだ残っている様です。

「へえ。浅野君と寺尾さんって、もうそんな関係なんだ?」

 村山が驚いている。

「まだ二日酔いか? 大丈夫か?」

「僕の疑問は無視!?」

「朝よりはだいぶ良くなったから、うん。大丈夫だよ」

「寺尾さんまで……」

 いじける村山は放置して、とりあえず昼飯を終わらせますか。
 
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