ブルー・フィールド
水泳部員の海水浴
さて、ページの都合だろうか、いきなり日曜日になった。
普段の日曜日なら早起きしない、というより昼まで寝てるんだが、さすがに今日は違う。
別に遅刻したら罰ゲームがある、とかではないが。
いや、決まっていないだけで、あるにはあるな。
あーちゃんキックやあーちゃんパンチ、あーちゃんコブラツイストとか。
あーちゃんに密着されても、まあ、特別嬉しくは………多分、無いはず。
と、不毛な妄想は良いとして、早目に着替えるか。
いつもなら制服かジャージでいいから気が楽だが、さすがに今日はまずいだろうし。
海ならアロハシャツか? 持ってないけど。
先月の懸賞で当たった『坊やだからさ』Tシャツでは、さすがにひかれる(色んな意味で)だろうし。
ここは無難に名もないメーカーのTシャツにしておくか。
他に持ち物は、海パン、ゴーグル、着替えのTシャツ、ビーサン、タオル、後は財布と携帯電話かな。
元々エロ本は持ち歩かないから、今日だけ自粛とかではない。
と、時計を見ると5時20分になっている。
そろそろ出る時間だな。
俺と木田は始発駅で集合し、改札内で由美、あーちゃんと落ち合う予定。
妹北田と馬場は途中から乗車してくる予定にしてある。
俺が早起きしたんだし、皆遅れることは無いだろうが。
駅前に到着すると、気が逸ってるのか、木田がそわそわした様子で立っているのが見えた。
「ゆーじ! おせーよ!」
「炎髪灼眼のツンデレっ娘ならいざ知らず、むさい野郎にゆーじと言われても嬉しくもなんともないが」
てかゆーじって誰だ?
「待ち合わせ時間にはまだ10分もあるんだ。遅いと言われる筋合いはないが」
「俺は30分前に着いてたんだよ」
知らねーよ、そんなこと。