未知―僕達の進むべき道―








何かに気が付いたように、凌先輩は笑顔を作った。



「お前にはかなわねーな」



多分心からの笑顔。



驚くほど綺麗な笑顔。




「おりがとうな。」







そう言い、教室から出て行った。




多分お父さんの所にでも行くと思う。





少しずつでもいいから、気持ちを表に出して









素直に心から――












“明瞭”





明らかな事。明白。






私は凌先輩に、伝えたかった。




この言葉を・・・





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