未知―僕達の進むべき道―










その隣では昴がだるそうに望の事を眺めている。




最近昴は望に懐いている。


さすが望、って感じだ。


絢はやっぱりちょっとだけ離れたところに座っている。




「最近どうしたんだ??」


急に近づいて話しかけたからか、肩をビクッと揺らして振り向いた。


「え……??なにも無いよ??」


焦りを見せつついつもの優しい笑顔で言った。


「そっか……ほらもっとあっち行くぞ。」



そしてほぼ強制的に腕をつかんで連れて行った。



「やっと来た。」




絢が何を悩んでるかはまだわからない。




でも俺らはお前を拒まないと思う。





だって望だって、いつも殆ど無表情な昴だって









笑顔で迎えてくれてんだから。







< 57 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop