未知―僕達の進むべき道―
その隣では昴がだるそうに望の事を眺めている。
最近昴は望に懐いている。
さすが望、って感じだ。
絢はやっぱりちょっとだけ離れたところに座っている。
「最近どうしたんだ??」
急に近づいて話しかけたからか、肩をビクッと揺らして振り向いた。
「え……??なにも無いよ??」
焦りを見せつついつもの優しい笑顔で言った。
「そっか……ほらもっとあっち行くぞ。」
そしてほぼ強制的に腕をつかんで連れて行った。
「やっと来た。」
絢が何を悩んでるかはまだわからない。
でも俺らはお前を拒まないと思う。
だって望だって、いつも殆ど無表情な昴だって
笑顔で迎えてくれてんだから。