未知―僕達の進むべき道―
望Side
これが絢ちゃんの秘密…??
今までずっと苦労してたのかな…?
「腕・・・」
そう言うと絢ちゃんは悲しい笑顔を向けた。
「腕…ないんだっ!」
クラスの人に避けられてたのって、これが原因だったんだ・・・
“あんま近づかないほうがいいよ”
腕が義手で生きて無いからだったんだ。
「辛かったよね…??」
後ろから来た昴と真は呆然としている。
「…………」
未だに悲しく笑って何も答えない絢ちゃん。
見ていて苦しい。悲しい。
心に…体に…傷を負った1本のか弱い花は立ち直るということを知っているのだろうか…。
ヒナゲシは何を望むのだろう…。