公認ストーカー
「うわー山原…すっげー嫌そうな顔」
「うるせぇ! 紀田さん紀田さん! こいつ、気を付けた方がいっすよ! ストーカーっすから!」
「ん? あぁ…知ってる」
パンの包装を開けながら、サラリと言ってのけた紀田くん。
パリ、と、ナイロンの乾いた音がして、紀田くんはそこから慣れた手つきでパンを半分くらい取り出した。
山原は「えっ!? 知ってんスか!?」と声をあげて、驚きを隠せていない。
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