初恋の相手はキミでした。
「絢華ちゃん…、」
「…え……?」
「何で俺が絢華ちゃんのこと好きになったと思う…?」
「…何で?」
「ずっと前にさ、花壇が荒らされてたことあったやん?覚えてる?」
あ、あれは確か去年の今頃。
花壇の花が全部抜かれてたんだ…。
それで…
「それで絢華ちゃんがさ、その日の放課後にその花もう一度植えて水やってくれてたやん。そん時俺、すっごい優しい子なんやなあって思った」
そんな時から…?
見ていてくれたんだ。