初恋の相手はキミでした。
そんなふうに気持ちのスッキリしないまま、球技大会の季節になった。
夏休み前に毎年必ずある。
「絢華っ球技大会の日ちゃんと俺のこと応援してや?」
「してあげへんしっ!」
この頃には先輩はあたしのことを絢華って呼ぶようになってた。
あたしは恥ずかしいし…本当は名前で呼びたいけど、まだ先輩って呼んでる。
でも最近だいぶ先輩と良い感じ♪
前よりモヤモヤもなくなってきたしっ!
神崎なんか…
気にならへんって言ったら嘘になるけど、
先輩の存在が頼もしかった。