初恋の相手はキミでした。


「ったく…行くぞアホ」



「…うん」



そう言って手を差しのべる神崎。



「痛っ…」



どうも右足に力が入らない。



「大丈夫か?おんぶしたるし背中乗れや」



そう言ってあたしの前にしゃがむ神崎。


「いいし!そんなんされんでも一人で行けるわっ」



「無理言うなやっ!立ててへんやん。ほら乗れって」



「それはできひん…」



「俺に気使ってんの?」



「違うしっ!…あたしに優しくしんといてやぁ…!」


自然に涙がこぼれる。


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