初恋の相手はキミでした。
「…伝えなきゃ……」
このままずっと言わなかったら、前みたいに笑いあうこともできひんから…。
あたしはそうすると、電話帳で神埼の家の電話番号を探した。
あたしも神埼も携帯は持ってるけど、今更メアドを聞くのもお互い恥ずかいっていうか…
別にいらないかなって思ったから聞かなかったけど、今となっては聞いとけばよかったと後悔した。
神埼の番号は電話帳に控えられてなくて、いろんな引き出しを探しだしたら、小学校のときの連絡網のプリントが一枚出てきた。
「あったっ!!」
早速あたしは番号を押した。
けれど、最後のボタンを押すとき、あたしは指をとめた。
ホンマに…
嫌われるかもしれへん…。
優しくしてくれたのに、
あんなこと言ったあたしをもう受け入れてくれへんかもしれへん…。