初恋の相手はキミでした。
「じゃあ神崎、バイバイっ」
「もう帰んの?」
「えっ…うん」
「体育館の片付け手伝ってぇや」
「はっ?」
「俺一人でこんな暑い中するんはアカンわ」
「アカンことないし!もう暑いって~」
「じゃあ椎名、俺こっち側の窓閉めるしあっちの窓閉めてきて~♪」
「も~っ」
渋々ハシゴを登って上の窓とカーテンを閉める。
「あ、落ちんとけよ」
「そんなアホちゃうしっ」
…って言いながらも手すりが頼りなくて、落ちそうで怖い。