ねぇ、笑って。

「龍、今日もサボろうぜ。」




俺と同じようなやつが誘ってきた。



いつもは誘いにのったかもしれないが、俺は首を横に振った。




「いや、今日はパスだ。」




「ナンだよ。二日酔いか?」




しつこいやつだ。



「なんでもねーよ。」適当な相槌を打って、俺は屋上へと向かった。





俺は今日、毎日俺の靴箱に写真をしのばせるヤツと会うつもりだった。



もういい加減、写真を入れるのをやめさせるために。








 
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