ねぇ、笑って。

ギィィィィ ガタン



屋上のドアは、きしんだ音を立てて開いた。




朝のHRの時間だから、誰もいないと思っていた。









だが、屋上には一人の女がいた。




そいつは、屋上の手すりに両手をかけて校庭のほうを向いて立っていた。







髪が、風にたなびいている。



 
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