ねぇ、笑って。

「おい、お前か?いつも俺の靴箱に写真を入れたのは。」



そいつは、ゆっくりと俺のほうに振り返った。






「はい、そうです。私が海ヶ崎君の靴箱に、写真を入れました。」



確認できた以上、ずっとここにいる必要はないし、こいつと話し続ける気はなかった。





「もうやめろ。」そう言うつもりで、口を開いたが何も言うことはできなかった。




先にあいつが話し出したから。





 
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