ねぇ、笑って。

同じクラスだということが、とっても嬉しかったな。

なんか、ほんの少しでも海ヶ崎君とのつながりがあるようで。

入学式に見かけたときから、私の目は何でか海ヶ崎君のほうを向くようになっちゃて。

何でかな?なんて思ってたらあるとき、ふと気が付いたの。

私、海ヶ崎君のことが好きなんだなって。

だってそうでしょ?

その人のことを変に意識しちゃったり、目で追っちゃったりしてたんだから。

でも、話しかけることはできなかった。

海ヶ崎君はいつも、私とは全然違う人と一緒にいたし。

それに何となく、私と纏っている空気が違う気がして。

でも、海ヶ崎君が学校を休んでた日(もしかしてサボってた?)

私、なんか倒れちゃったんだ。

 
< 54 / 74 >

この作品をシェア

pagetop