ねぇ、笑って。

そんなときだったの。

お父さんやお母さん、千佳お姉ちゃんが私の願いを叶えてくれるっていってくれたのは。

今しかないって思ったの。

それで心配してくれる皆の反対を、押し切って1ヶ月普通の生活をすることにしたの。

せめて、死ぬ前に1つでも夢を叶えたくて。

海ヶ崎君と話してみたかった。

それで、前々からやってみたいなって思ってた写真を使ったんだ。

なにかのお話みたいでしょ?



平凡で意気地なしの女の子が、不思議な男の子に恋した。

でも、女の子は気持ちを伝える前に病気になってしまった。

それでも男の子のことが忘れられなかった女の子は、死ぬ前の1ヶ月だけ男の子と友達になった。

自分の病気のことは隠したまま。

最後の日、思い切って男の子に告白した女の子。

男の子がその告白を受け入れると、女の子は病気が治り二人は幸せに暮らしました。



 
< 56 / 74 >

この作品をシェア

pagetop