ねぇ、笑って。
P.S. 海ヶ崎君、あのね
俺は、千鶴のことを忘れない。
千鶴のことが好きだって気持ちも。
あの日から、1ヶ月が過ぎた。
俺は千鶴の最後の願いを守っている。
なぁ、千鶴俺は変わってみせる。
上から見ててくれよな。
千鶴の手紙には続きがあった。
P.S.
海ヶ崎君、あのね。
海ヶ崎君が時々見せてくれた笑顔は、とっても素敵だった。
何でいつも笑っていないかは知らないけど、きっと笑っていたほうが素敵だよ。
だって、私が海ヶ崎君を好きになったのは入学式のあの日。
海ヶ崎君がそっとほほ笑んだからだよ。
最後にわがまま言わせてね。
別に、聞いてくれなくてもいいよ。
千鶴、大好きだ。