家に住みついた猫男
名前を持った猫男
◆カード
家に帰ると、部屋が真っ暗だった。
猫男はまだ帰ってきてないようだ。
―――いつもならとっくに帰ってきてて、「飯」ってうるさい頃なのに...
リビングに入ると、
机の上にたくさんのカードが散らばっていた。
「うわ...」
本当に数え切れないほど。
何十...いや、もっと。
―――猫男が来てから、こんな風に何かが散らかったことは無かったのに...
どうして今日はこんなに散らかってるんだろう...?
―――こんなに汚れてちゃ、ご飯が運べないし...
.....片付けようか。
片付けるって言っても、何かに入れるだけ。
帰ってきたら、「うわ!この入れ方何!?...ってかお前が.....片付けたのか」とかって騒いでそう。
ちょっと猫男の行動パターンが読めたことに"フフフ"と声がでる。
このカード、何処に入れようかな...
ビニール袋?...いや、確実に怒られるわぁ
缶?...こんなに入らないか。
―――――じゃあ.....