家に住みついた猫男


「な...ななななななな...なによ...」





目の前には猫男。



私に覆い被ってる形だ




一体いつの間に起きてたのか...



っというか...目つき、悪っ



「お前、俺の顔いじってただろ」




「はぇ?あっ、えーと...。あの、顔じゃなくて鼻、なんですけど...」


何かドキドキうるさい。




この顔め、卑怯だぞ。



しばらく黙っている猫男




何か恥かしいから、目をそらす。




「フッ...フ八ッ....」


そんな変な声が上から聞こえてきた。




チラッとそっちを見ると、



――猫男が、笑ってる。





.....

猫男が笑ったとこ、初めて見たかも.....



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