家に住みついた猫男
◆猫のペットは?
―――今日から俺のペットな」
ニヤッと猫男が笑う。
「...いや、あんたがペットだよ...」
小さな声で。
ほんとに小さな声で言った
なのに.....
「あぁ?」
聞かれてるー!!!
私の声がデカイのではなくって、猫男の耳が良すぎるのね...。
野生の遺伝子?
.....って、こんな事考えてる場合じゃない!!
目の前に、いや、目と鼻の先?に居る猫男に対して、
「いえ。何にもございません」
私にとって今は、この言葉が精一杯だった―――――
シーン――
静かな空気が流れる。
―――だ、誰かー!!この状況、何とかしてくださいーーー!!!