家に住みついた猫男
変な猫男
◆猫男の1日
猫男が家に住み着き、早いもので1週間。
猫男はいつも私のベッドを陣取る。
もちろん私は小さなソファーで寝る羽目に。
...まぁ、私自体小さいからいいんだけどね。
昼間はどこかへ出かけているようだが、私が仕事へ向かう時間はいつも寝ている。
ご飯を食べるときの行儀もいいし、いいとこの坊ちゃんかっ!?
綺麗な顔をした猫男は、まさにモデルのよう。
もし本物なら、もうとっくにテレビ局に暴露していただろう。
口から少しよだれを垂らしたその猫男を見て、
「それじゃ猫じゃなくて王様じゃん...」
ポツリと呟いた。
―――「うぁ?」
急に起き上がり、私を睨む。
私が何を言ったか絶対に分かってるくせに聞きなおす。
―――――.....こいつ、起きてたのかよ。