連鳳×海空龍

再び、
麗奈から電話がかかってきた。

「ど、どうしよう。
宮田にも告られた!
それで、わたし・・・
宮田と付き合うことにした。
中村には、悪いけど。
明日香どう思う?」

・・・。

「・・・。」

「明日香ー?」


やだよ。麗奈。

口が勝手に動いた。
「良かったね。おめでとう。」

携帯を強く握りしめていた。

「ありがとう!!
7月19日だからね!!
覚えてね!!」

すごく、嬉そう。

「うん。じゃ、切るね。」


・・・。麗奈。麗奈。
麗奈が好きだっ。
誰よりも。好きだ。
あんな男に麗奈を渡したくない。
でも・・・
ワタシには無理だから。ごめん。麗奈。


明日香の目からは涙が流れていた。
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