最後までありがとう ~大好きな君へ~
★出会い★
私は心臓病でこの島に来た。
中学の頃からこの病気でこっちに
引っ越してこようとお父さんが決めた。
「海音<みおん>、島が見えてきたぞ。」
お父さんは、まるで子供みたいに
はしゃぎながら私に言った。
少し古い船の上。
お父さんに対してお母さんは
酔ってしゃがみこんでた。
そんなに無理しなければ良いのに・・・。
お父さんは
島に着くなり速足で新たな家に向かった。
私とお母さんが着いたとき
嬉しそうに“乙川”の表札をつけていた。
何でそんなに楽しいんだろう・・・。
「そこら辺回ってくれば。」
お母さんがせっせと
ダンボールを開けながら言った。
「えっ。」
つい嫌な顔をしてしまった。
「ダーメ。行ってきなさい。」
そんな私の素振りに気づいた
お母さんが言った。
「はーい・・・。」
仕方なく私は外へ出掛けた。
私は海へ行った。
人はいない。
コバルトブルーの海はキレイで
しばらく見つめていた。
するとサッカーボールが転がってきた。
「おーい。そのボール取ってくれー。」
男の子がこっちに向かいながら言った。
人と関わるコトが苦手な私は動揺した。
「ボールぐらい拾ってくれよ。」
彼は不満そうに言った。
そしてじーっと私を見て
「“君、東京から来たでしょう?”」
と予想外なコトを言った。
確かに私は東京から来たけど・・・。
どうして分かったの?・・・。
「何やってんだよ?。」
「悪りい、悪りい。」
彼は誰かに呼ばれ“またな”と残して
行ってしまった。
これが私と彼の最初の出会いだった。
中学の頃からこの病気でこっちに
引っ越してこようとお父さんが決めた。
「海音<みおん>、島が見えてきたぞ。」
お父さんは、まるで子供みたいに
はしゃぎながら私に言った。
少し古い船の上。
お父さんに対してお母さんは
酔ってしゃがみこんでた。
そんなに無理しなければ良いのに・・・。
お父さんは
島に着くなり速足で新たな家に向かった。
私とお母さんが着いたとき
嬉しそうに“乙川”の表札をつけていた。
何でそんなに楽しいんだろう・・・。
「そこら辺回ってくれば。」
お母さんがせっせと
ダンボールを開けながら言った。
「えっ。」
つい嫌な顔をしてしまった。
「ダーメ。行ってきなさい。」
そんな私の素振りに気づいた
お母さんが言った。
「はーい・・・。」
仕方なく私は外へ出掛けた。
私は海へ行った。
人はいない。
コバルトブルーの海はキレイで
しばらく見つめていた。
するとサッカーボールが転がってきた。
「おーい。そのボール取ってくれー。」
男の子がこっちに向かいながら言った。
人と関わるコトが苦手な私は動揺した。
「ボールぐらい拾ってくれよ。」
彼は不満そうに言った。
そしてじーっと私を見て
「“君、東京から来たでしょう?”」
と予想外なコトを言った。
確かに私は東京から来たけど・・・。
どうして分かったの?・・・。
「何やってんだよ?。」
「悪りい、悪りい。」
彼は誰かに呼ばれ“またな”と残して
行ってしまった。
これが私と彼の最初の出会いだった。