空の歌声
それからしばらくして…
カダンッ
「ディズさん氷です!!」
ニーナは袋いっぱいの
氷を頭に優しく当てる
「サンキュー…
ったくロードのやつ」
ディズはロードが
出て行ったドアを見つめる
「ロードさんまた
脱走ですか」
ニーナはくすくすと
笑いながら
ディズの頭を冷やす
「また怒られる…」
ディズは苦笑いした
「毎回ロードさんを
逃がしているのは
ディズさんの優しさ
なんですね」
ニーナはふんわりと
微笑んだ
「なっ!?」
ディズは頬を赤く染めて
頭をかく
「ディズさん?」
ニーナは不思議そうに
首を傾げる
.